RVとはRecreational Vehicleの略で休暇・楽しみのための車という意味であり、日本だとキャンピングカーに相当する。
日本で比較的良く起こる英語の雰囲気だけで語を流用するという現象で1990年代にはRVはステーションワゴン、ワンボックスワゴン、ミニバン、SUV等、レジャー向けの車全般を指す言葉となった。
このRVブームの真最中の1991年に、三菱自動車工業のRVRは登場した。車名のRVRは、Recreational Vehicle Runnerの頭文字を取ったものである。初代のロゴはRがЯの様に反転させてあり、アンビグラムになっていた。
初代RVRはニ代目シャリオのシャシ―コンポーネンツをショート化して2列シート、片側スライドドアを装備したSUVテイストのトールワゴンであった。
通常の五人乗りタイプと後席がロングスライドシートとなっている四人乗りタイプがあり、四人乗りのタイプはシートアレンジ次第で後席では足を伸ばせる程の室内空間を生み出すことが可能であった。
発売された当初はNA2.0L/1.8Lガソリンエンジンのモデルのみであったが、その後ディーゼルターボエンジンを搭載したモデルも誕生した。
初代RVRの車両メカニズムには、これと言った目新しさは無かったものの頑丈であり信頼性のあるものであった。
1997年にRVRはフルモデルチェンジを行うこととなる。ニ代目も初代と同様に、シャリオのコンポーネンツをショート化して流用した。シャリオは、3ナンバーサイズとなったが、RVRは5ナンバーでミニバン風のルックスを持つGDIRVRと3ナンバーのRVRスポーツギアの二種類に分かれる形となった。
ニ代目RVRではシャリオグランディスを彷彿させる大幅なフェイスリフトが行われ、時代のニーズに合うように両側スライドドア車も新たに採用された。またRVRはオフロードのイメージを前面に出していたが、オンロード仕様のスポーツギア・エアロも新たに登場した。
初代RVRは特に好セールスを記録したが、RVブームの終焉とともにRVRは2002年に市場から姿を消すこととなった。
そのRVRが長い時を経て、2010年にはアウトラウンダーのコンポーネンツを流用したコンパクトSUVとして復活を遂げた。
これだけ長い期間を置いてのフルモデルチェンジというのは非常に珍しい。
三菱自動車工業は時間とコストを掛けずにアピール出来る方法を模索した結果、三菱の持っている商標やブランドイメージを上手く活用することに結び付いたと言う。
三代目RVRはギャランフォルティスにも搭載される1.8?MIVEC DOHC・16バルブエンジンの4B10型にINVECS―Ⅲ6速スポーツモードCVTを組み合せられている。
さらに時代のニーズに合わせる形で、減速エネルギー回生システムや電動パワーステアリング、空力性能の向上を始めとする低燃費化技術の採用で平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)と、平成22年度燃費基準+15%を同時達成し、環境対応車普及促進税制の適用を受けた。
また夜間走行時の安全運転をサポートするスーパーワイドHIDヘッドライトや昼間は解放感を、夜間はムーディな室内空間を演出するパノラマガラスルーフ、そしてスマートなエンジン始動を実現するエンジンスイッチを新たに採用した。
七年という長い月日を経て市場に再び姿を現したRVRはまたRVブームを巻き起こすのだろうか。


