休日に家族で遠くに外出するのであれば、ミニバンが良い。ミニバンなら、友達の家族とも一緒にどこかへ出掛けることも出来る。そんなミニバンの中で類稀なる人気を誇るのが日産のセレナだ。
セレナ(SERENA)は、スペイン語で晴々とした、もしくは穏やかなという意味だ。天候の良い日を連想させ、ワイワイと大人数で外出が出来るミニバンに相応しい名前だ。
そんなセレナ誕生のルーツは1969年に登場したダットサン・サニーキャブ/日産・チェリーキャブにまで遡る。長い歴史を経てバネットコーチのフルモデルチェンジ版で、バネットセレナとして登場したのは1991年のことだ。
1990年代までに技術世界一を目指すという901運動の中で生れたセレナはハンドリングとロールホールディングが重視されていた。
小ぶりなボンネットを持つセミキャブオーバーな外観であるが、助手席の下にエンジンを搭載するキャブオーバー構造を採用した。
FXグレード以上のリアサスペンションはガラス繊維強化プラスチック製の横置きモノリーフスプリングを使用したマルチリンクサスペンションを採用した。
1999年にはC23型セレナとW30型ラルゴを統合する形でセレナとして初めてのフルモデルチェンジが行われた。
当時、床面の低さで大ヒットしたホンダ・ステップワゴンに対抗するため、FFレイアウトを採用し、今となっては一般的となっている乗用車タイプのミニバンとしては初めての両側スライド式ドアを採用した。
時代の流れに合わせシフトレバーもフロア式からコラム式へと変更になり前席間の行き来が可能となり快適性が向上された。
搭載エンジンはSR20DE直列DOHC4気筒1998cc及びYD25DDTi型直列4気筒DOHC2488cc直噴インタークーラー付きディーゼルターボの二種類であった。
そのニ代目も2005年に再度フルモデルチェンジが行われる。三代目はルノーと共通の日産・Cプラットフォームが採用された。
搭載エンジンはMR20DE型直列4気筒DOHC1997ccのみであり、本モデルからリヤブレーキがドラムブレーキからディスクへと変更となった。シフトレバーも競合車種に合わせる形でインパネ式に変更された。
また、サスペンションはフロントがストラット、リヤは2WDがトーションビーム、4WDがマルチリンクであった。
セレナはミニバンとしての快適性をさらに追求して、2010年に三度目のフルモデルチェンジが行われた。
階段状のシュプールラインや視界の確保と室内空間の広さを表現した三角窓やパノラミックウィンドウなど三代目のデザインを踏襲しつつ全体的に滑らかな流れを意識したスタイルとなっている。さらに5ナンバークラス最大級のフロントウィンドシールドを採用し、視界と解放感を確保しつつ、被視認性も向上させた。
エンジンアは新型のMR20DD型に変更し低燃費と高トルクを実現した。加えて、ECOモーター式のアイドリングストップシステムも新たに搭載し再始動時間の短縮と共に静かな再始動を実現させた。
なお、直噴ガソリンエンジンの採用により、4WD車も環境対応普及促進税制における、自動車重量税、自動車取得税の減税率が75%に引き上げられた。
より高い快適性を求めて、スライドドアは開口部を広げ子供を抱えたままの乗り降りやチャイルドシートの載せ降ろしが容易になった他、両手が塞がった状態でもボタンを押すだけで開閉が可能となるワンタッチオートスライドを導入した。
今やセレナは、家族や友達にとって快適なだけでなく地球にも快適なミニバンへと進化している。
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